あたしだけの彼



「あーぁ。もう着いちった」

学校からあたしの家は近くて
10分程で着いてしまう。

あたしもまだ一緒にいたい。

「家上がる?」

「え、でも家の人居るんじゃ」

「大丈夫だよ。一人暮らしだし」

「そーだったんか。じゃあ....」
つか、一人暮らしの方が
やべーって。理性持つかな。

「おじゃまします。」

「上がって上がって。」

あたしは部屋着に着替え
コーヒーを出した。

今思えば彼氏を家にあげる
ってことはそうゆうこと
なんだよね。何にも考えて
なかった。まだ心の準備が
出来てなくてリビングが
あることに少しホッとした。

「部屋広いな」

「1人には広すぎるよ...」

「そう、だよな。」
こいつ時々すごく辛そうな目を
する。きっと1人で溜め込んでる
のがわかる。聞いてもいいのか?




「あのさ...」

ピンポーン

「ごめん。ちょっと待ってて」

「おう。」
ちっ、タイミングわりぃな。

玄関で話し声がし、
しばらくするとなにかを
持って戻ってきた。

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