あたしだけの彼


連れて来られたのは裏庭。
誰も居ない人通りが悪い場所。

どうしよう。...怖い。

「じゃあまずは俺からで」

そう言う声と同時にキスをされた。

「んっ...やっ」

「いってー。」
あたしは相手の舌を噛んだ。
「てめー、なにすんだよ」

バシッ

その音は静かな裏庭に響いた。

「大人しくしなきゃ痛い目合うよ?」

気持ち悪いことされるくらいなら
殴られる方がマシだ。
あたしは必死に抵抗した。

だけど、男の人にかなうわけもなく
あたしは押し倒された。

1人の男の手がスカートの中に
入ってくる。

いやだいやだいやだ。誰か助けて。

「おい、お前ら何してんだ?」
その声と同時に4人の男はボコボコに
され怯えて逃げていった。


あたしはその場を去ろうとした。

「助けてもらってお礼もなしか?」

「あたし...助けてなんて頼んでません」

「あぁ、楽しんでる最中だったか?
それは悪かったな。もう1回あいつら
呼んで来ようか?」

なんて笑いながら喋る男。
さっき食堂に居た隆弘と言う男。


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