地味男の裏側はヤンキー?!
よし・・・・こうなったら
イチかバチか
「・・・あの・・・久城君、」
ぼそりと小声で聞こえるか聞こえないかぐらいの声で久城君に
話しかける私
正直震えてるんですよっ・・・!!
「教科書・・・・かしてほしいなぁ・・・・なっ・・・なぁんて・・・」
あは・・・あははっと引きつった笑いをかます私
きっと怖い顔してるんだろうなぁ・・・
「ダメ・・・・かなぁ・・・・・ダメだよね・・・・っ」
やっぱりダメそう
だって、久城君無視・・・・してるもん・・・・!!
明らかに聞こえてないですよオーラがっ
「・・・い・・・いよ、」
ぼそり
本当に聞こえるか聞こえないかぐらいの声
さっき私が放った声より小さい
てか、え?
今の久城君の声??
「えっ・・・?いいの??」
コクリと頷く久城君
そして、机をくっつけて
教科書を見せてくれる久城君
「えっと・・・ありがとうね、」
私がお礼を言うと久城君は
少し顔を上げて
私に笑顔を向けてくれた気がした