愛のうた。
私に気付いたハルカは男と別れ、こっちに歩み寄ってくる。

「水川沙知、久しぶり」

ニコっとほほ笑むハルカ。


「どーゆう事!?シュンと付き合ってたんじゃないの!?」

私は怒鳴り声でハルカに怒りをぶつけた。


「俊太郎とは別れたわ。あんな自己中な男、もういらない。
なんならあげようか?」


ーバシッ!!


私はハルカを叩いた。

ハルカは叩かれた頬をおさえ、私を睨む。


「何するのよ!!」

「シュンはね、シュンはね!ハルカの事好きだったんだよ!!
ハルカの事思ってたんだよ!!なのに、なのになんでこんな事するのよ!!」



全身に血が上る。

爆発した怒り。

抑えきれない怒り。


ハルカが許せない。


なんで、こんなひどい事するの?

どうして、シュンを裏切るの?
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