愛のうた。
~♪♪♪

ケータイが鳴っている。

私は制服のポケットからケータイを取り出した。


≪新着メール1件≫

(今から4丁目の桜通りに来て。
皆ベンチに座って待ってるから。心配なんだよ。 ナナ)




「・・・ナナ」

皆に心配かけてしまった。


ごめん。





私は桜通りへ向かった。


ベンチにはユキ・ヨウタ・ナナ・ノゾム君が座っていた。



「大丈夫?つらかったでしょ?」

ユキが私の手を握る。




「いつも沙知は無理して笑ってたよね。
なんでもうちらに相談してくれていいんだよ?
そんなにうちら、頼りない?」


ナナの言葉に私は首を振る。


頼りないなんて一度も思った事ないよ。


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