愛のうた。
「俺は新庄尚。大人しいとかミステリアスとか思われがちだけど、
めっちゃ明るいんで」

尚さんと目が合う。

え!?心読まれた!?





ヨウタとダイチが2人で盛り上がって、
ユキとナナが映画を見ている中、

私は一人、カウンター席でアイスティーを飲んでいた。


すると隣に尚さんが座った。



「沙知ちゃん・・・だっけ?」

「あ、そうです」

人見知りする私だったけど、尚さんとは話しているうちに意気投合。



「沙知ちゃんってどんな映画が好き?」

「う~ん恋愛もの全般ですね。ハナミズキとか」

「そんな感じしたよ。好きな色は水色。血液型はA型でしょ?」


え・・・!?




「なんで知ってるんですか!?」

「イメージかな?合ってたなんて俺もびっくり」

ハハハッと笑う尚さんの笑顔に胸がとくんとなった気がした。



「尚さんってカッコイイですね。彼女さんいるんですか?」

その言葉に笑顔だった尚さんの表情が無表情に変わる。


「大学1年の時、いたけど、病気で死んだんだ」



死んだ・・・?

病気で・・・?
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