愛のうた。
「・・・沙知ちゃんは?」

「あ、私ですか?」





私は、


シュンに・・・・・・




「フラレました・・・」

「え、告白して??」




違う、そんなんじゃない。

思い出したくもない過去だけど、尚さんも私に彼女の事教えてくれた。



「高1から付き合ってました。
でも、1か月前に急に“別れよう”って・・・」


そう言われた。

辛くて辛くて・・・




だめだ。フラッシュバックしてきそう。



「そうか、なんかゴメン。こんな事聞いて・・・」

「そんな!!尚さんだって・・・」


私は思わず立ち上がった。



「落ち着いて、落ち着いて」

尚さんが私の頭をポンポンと撫でる。

その言葉にゆっくりと椅子に腰を下ろす。

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