愛のうた。
日曜日・・・-


「あ~これでもない、それでもない」


私は今、服選びに悩んでる。

やっぱ尚には可愛いと思って欲しくて・・・-


メイクも頑張って、ヘアスタイルにも力を入れている自分がいる。

尚との待ち合わせはPM1:30。




私は30分前に家を出た。

外はじりじりとして暑い。


時計台に着いたら、なんか飲み物でも買おうかな?





その時だった。

目の前から歩いてくる人物。




息を飲んだ。時が止まった。



・・・・・・




あれは、あの赤茶髪、ピアスは・・・


シュン。



二人は何事もなかったかのようにすれ違った。

あの冷酷な瞳。


あの人には、光が無い。



振りかえると、シュンの先には大きく手を振ってる未波ちゃん。








シュンが霞んで見える。

あれ・・・私、泣いてる・・・???




「シュン・・・なんで?」


私は見てしまった。


シュンの首元に光るネックレス。


あれは、・・・あれは、

私が誕生日にあげた、クロスのネックレス。





なんでつけてるの?

私の事、嫌いだったんじゃないの??



しつこいって・・・
うざいって・・・



私の事突き放したくせに。
罵倒したくせに。


なんでネックレス、つけてるの?





私、今すごく幸せなんだよ。

だから惑わさないでよ・・・。

幸せを壊さないで!!




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