愛のうた。
「あ、沙知~こっち!」

尚が手を振っている。

私には尚がいる。



もう、シュンは好きじゃないの・・・-。



「暑かっただろ?
車、エアコンついてるからさ」


尚の言うとおり、車の中は涼しい。



「よし、行くか」

「うん!」


シュンを忘れなきゃ。

泣いてた事、ばれなくって良かった・・・。


私は尚が・・・-。





運転する事数十分。

「ついた~」

「うわ、めっちゃ行列だな」



尚の言うとおり、日曜って事もあって人ごみだらけ。



「おし、ジェットコースター乗ろうぜ」

「うん!」


ジェットコースター・・・。

シュンは苦手だったけ。



あー、なんでシュンの事ばかり考えてるんだろ。
忘れないと・・・。



私と尚は長蛇の列に並んだ。



< 142 / 272 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop