愛のうた。
そろそろ時刻は6時半。

沙知が帰ってくる時間だ。


俺はチェリー公園前で沙知を待った。


過ぎてく時間とともに緊張が胸で膨らむ。


すると、目の前に沙知が現れた。


「シュン、どっどうしたの?その髪・・・?」


俺は答えなかった。固まってるままの沙知。


頑張れ俺!!  行くんだ俺!!


「シュン、どうしたの?」

沙知は困った顔をしている。


俺は初めて沙知と出会った日をまだ覚えてるよ。


沙知が俺の家の隣に引っ越してきて、


このチェリー公園の前で「これからもよろしくね!」って満面の笑顔で、


母さんの後ろで恥かしがってる俺に話しかけてくれたよな。


俺はその笑顔に心を奪われたんだよ。


幼稚園も毎朝一緒に行ったり、遊んでくれたよな。


俺がからかわれても守ってくれたよな。



「シュン?ってきゃ!!」

俺は沙知を抱きしめた。

そして溢れる想いを言葉にする。




「俺・・・沙知の事・・・---っ」
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