愛のうた。
観覧車から降りると、遊園地を出て尚の車に乗る。


遊びまわったせいか、私はぐっすり眠ってしまった。




「・・い、お~い沙知、着いたぞ」

「ん~っ!!」


私は体を伸ばす。



「尚、ありがとう」

「おう、じゃあおやすみ」


尚は私が家に入るまで見届けてくれた。



「ただいま・・・」
小声で囁く私。


静かに階段を上がる。



「ん~つかれたぁ」

腕をいっぱいいっぱいに開く。


バックから携帯を取り出すと、ランプが光ってる。


≪新着メール1件≫

(デートどうだったぁ~??
気になってメールしちゃった^^ ナナ)



私はナナに電話する。

案の定、ワンコールで出た。


『ふあ~い』

「あ、ナナ。私だよ~沙知」


『デェト、どうだったぁ~♥
皆気になってんだかんね~~!』

「え~とね、付き合う事になったの」


そう言うとしばらく沈黙が続く。





『ええ~~~っ!!』

ナナの大きな声に電話越しでも耳がキーンとする。


「ナナ、びっくりしすぎ!」

『本当に!?
おめでとう~~!!さっそく皆に言わなきゃぁ!
じゃあね』


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