愛のうた。
「ハァ・・・ハァ・・・ッ」

急いで急いで走った。

汗と涙が入り混じる。


いつだってそうだ。

私はシュンの幻像から逃れられない。


追いかけてくる、どこだって。

また・・・。



必死で走ってたどり着いたところは-----。


チェリー公園。




なぜここにたどり着いてしまったのか、
自分でも分からない。


シュンとの思い出の場所。



私はベンチにうずくまると
声を押し殺して泣いた。



もうリセットしたはずなのに思い出してしまう。



シュンが告白してくれて、
別れようと言われて、


全部思い出してしまう。


私は尚が好きです。



だけど・・・

哀しい事にこの公園はシュンとの思い出で埋めつくされてるんだ。

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