愛のうた。
「尚が迎えに来てくれるなんて珍しいね。」

「・・・無性に会いたくなって」


やっぱり様子がおかしい。

私は気になって仕方ない。


二人は手を繋ぎ歩く。


「ねぇ、尚どうかした??」

「・・・。」


「悩んでる事あったら私に言って?」



私は尚を抱きしめた。


そうしないと、壊れそうな気がしたの。




「今日・・・
佳奈絵の命日なんだ」



佳奈絵さんの、・・・命日。




「沙知と付き合ってから
佳奈絵の事忘れようって決めたのに。
・・・思い出してゴメン」


尚も私を強く抱きしめる。


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