愛のうた。
「大丈夫だよ、私もそうだから」

だって私も・・・
シュンの事思い出してしまう。



「尚の気持ち、分かるから。
私だって・・・思い出しちゃうから」


「ありがとう、沙知」





二人の影がアスファルトに並ぶ。

大きいのが尚で小さいのが私。



「そう言えば、沙知。
進路どうするの??」

「一応、短大・・・」


「沙知、頑張ればA大入れるんじゃねぇの?」

A大・・・



A大はユキやヨウタ希望してるくらいのレベル。


そして、尚が通ってる大学。


「無理に決まってるじゃん」



こんなバカで、偏差値も低いのに。


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