愛のうた。
ある日、急に意識が朦朧として
私は倒れた。

苦しくて、辛くて、
もう自分でも分かっていた。

長く生きられないのだと。

何度も尚の事を思い出した。
手を伸ばした先に尚がいてくれたと願い、
でも、
尚が幸せに生きててくれたらそれだけでいい。

神様を何度恨んだ事か。
どうして私なんだろう??

私ばかり、不幸で・・・。
これが私の宿命。

でもね、不幸なんかじゃなかった。
尚に出逢えた。
すっごく感謝してるの。

この数え切れないほどの人間から
尚に逢えた事は奇跡です。

私の初恋。
私が初めて愛した人。
あなたには笑顔でいてほしいから。

尚は笑顔が一番似合うの。
向日葵のように、
太陽のように、
人々の心に光を差してくれる笑顔。

だから笑って??

泣かないでね、絶対。

この手紙を書くときは、
辛くて泣いた。

こんな私を好きになってくれてありがとう。
私はずっと尚を見守ってるよ。


だから尚は沢山恋して、
幸せになってください。

そして時々、私に逢いに来てください。

最後に。




尚、愛してます。

森下佳奈絵】

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