愛のうた。
「アイツまだ沙知が好きなんだ。
でも沙知は幸せだからって・・・」


唇を噛み締める雅人。


・・・シュン。



「だから、せめてアイツに・・・
俊太郎のところ行ってやれよ。

お前も、まだ忘れられないんだろ?」



「・・・っ!」



もし、雅人が言った事が本当ならば。

私は一体どうすればいいの?



私には尚がいる。

でも、シュンの事忘れられないよ。




まだ、好きなの。


雅人はため息をつくと駅へと消えていった。


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