愛のうた。
「・・・沙知」

私は溢れる気持ちを吐き出した。



「シュン、私・・・
シュンと一緒にいたい。
・・・離れるなんて嫌だよ・・・っ」


私はシュンに抱きついた。


「昔みたいに戻りたい。
・・・私はシュンが必要なんだよぉっ!
シュンじゃなきゃダメなの-・・・」



シュンも私を強く抱き返す。




「俺も・・・っ
沙知じゃないとダメなんだ。
あんなひどい事して、沙知を傷つけた。
でも・・・、
わがままかもしれない。
俺ともう一度やり直してくれ・・・」


私は何回も頷く。




また、出逢えたね。

この思い出の場所で。



出逢い、別れ。また出逢った。



シュンが好き。ただそれだけです。



二人は見つめ合い何度もキスを繰り返した。

まるで、
今までの事を全て埋めつくすかのように。

まるで、
哀しみをなくすかのように。



唇が離れるとまたきつく抱きしめあう。


遠回りした。

傷つけあった。



辛かった、哀しかった、孤独だった。



だけど、リセットしよう。

最初から・・・やり直そう。


もう、・・・離さないから。
ちゃんと、君だけを見るから。


私を一人ぼっちにはしないでください・・・。

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