愛のうた。
次の日。


「シュ~ン!!」

「沙知」



二人は手を繋ぐ。

あの頃の温もり、
また感じたかったの。


今日から一緒に登校できるね。



「本当に・・・ごめん」

シュンがぽつりとつぶやく。



その瞳に、哀しみを感じる。



「気にしなくていいんだよ?
もう、なかったことにしよう?」


そう言うと、シュンは小さく微笑む。



「ありがとな」




あっという間に学校に着いた。

「じゃあ俺、5組だから」

「うん、バイバイ」



私はシュンと別れると2組に入る。



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