愛のうた。
私の目から涙が溢れ出す。

私も・・・
皆を裏切ったんだ。


分かってくれると思ってた。

どうしてよ・・・。
シュンは何も悪くなかったの。

全部、私を守るためだったんだよ?



お願い、分かって。
・・・私はシュンが好きなの。


ヨウタとユキが私に近づく。



「あたしは理由が分からないから、
沙知に何も言えない。
理由、教えて・・・?」



ユキ・・・。


ありがとう。





私はシュン私を守るために別れた事を説明した。

話してる間、
ヨウタは私の頭に手を置き、
ユキは手を握りしめててくれた。


「・・・そっか。
沙知が決めた事だから、
あたしは反対しない」

「俺も。
あいつらも理由分かれば
謝ってくるって」


本当に二人は優しい。
優しすぎるよ・・・。


「ユキ・・・
ヨウタ・・・
ありがとうっ・・・」


二人の優しさにまた涙が出てくる。

その日は早退をした。



私は負けない。

誰に何と言われようが、
シュンと歩んでいくんだと決めたから。


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