愛のうた。
ユキの言葉が気になったんだけど、
スルーされた。


教室に入ると、
ナナとノゾム君が席に座っていて
私と視線が重なった。

その光景に
一瞬にして教室の空気が変わる。



ゆっくりとナナとノゾム君がこっちに近づいてく。



「な・・・何??」

私は強気に言い放つと息をのむ。



「・・・ごめん」

「え・・・っ」



今、なんて??


「ユキから理由聞いて、
シュンは何も悪くないって。
あたしてっきり・・・、
沙知が尚さんを裏切ったと思って、
・・・本当にごめん」


ナナが深く頭を下げる。


「ナナ・・・」

ナナの瞳がうるんでる。



「俺もナナと同じ。
つい“カッ”となって・・・
でも昨日シュンが謝りに来てくれて。
沙知ちゃんに本当、悪いことした。
・・・マジでごめん」


「・・・シュンが?」


シュンは一体何をしたの?


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