愛のうた。
「最後のクリスマス。」沙知side
「シュ~ン、一緒に帰ろう?」

「おうっ」


シュンと付き合い始めて1週間が立った。

ナナたちの了承も得て、
またあの頃に戻ったかのように、
毎日が幸せだった。

皆で遊んで、話して。
それだけが私のすべてだった。



私はシュンの横顔を見る。

髪は赤茶からこげ茶に変わってる。


そして首には私があげたネックレス。

“fortune”


そう、幸せ。

私は今、幸せです。



ネックレス、大事にしてくれてありがとう。


「クリスマス・・・
あと2日だね!」

「そうだな~」

「プレゼントどうしよう。
・・・何がいい??」

シュンは腕を組み、悩み始めた。



「ごめん、俺金がねーんだわ」

「え・・・っでも
この1週間、バイトづくしじゃ・・・??」


シュンはずっとバイトでクリスマスが
復縁して初のデートになる。


「・・・それは、
恋花に借りた金返すため」

なんか嘘っぽいなぁ。



「だから交換は無しな?」

「え、・・・うっうん」


交換ないのかぁ。
つまんないのー・・・。


でも、シュンと居られるだけで
私は幸せだもん。

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