愛のうた。
「山田ハルカだろ?」


「私もそう思う・・・」


山田ハルカ、アイツは昔、洋介と付き合っていた。

このクラスで洋介と交流しているのは山田ハルカしかいない。

絶対アイツが犯人だ!!


俺が山田ハルカに問い詰めると、あっさり白状しやがった。

「なんでこんな事したんだよっ!?」

「・・・俊太郎に水川沙知は釣り合ってないから・・・」

「はぁ?そんなのお前に関係ねーだろ!ざっけんな」

俺は山田ハルカの胸ぐらをつかむ。


「シュン!!・・・もういいよ」

沙知は俺とハルカを引き離す。

「もう二度とするんじゃねーぞ?」

「・・・・・・はい」


こうして、一件落着と思ったんだ。

でも俺はまだ知らなかった。

ハルカのせいで、沙知と別れることになるなんて-----




月日はあっというまに立ち、夏休みの内に沙知と何回かデートもした。


そして季節は秋。




「シュ~ン」

「沙知、おせぇぞ」


俺と沙知はいつものように手を繋ぎ、登校する。

そして横断歩道の所でナナ&ノゾムカップルと合流する。


「おっはよー!沙知、シュン」

「はよ」

「ナナ、おはよ~」


いつもこの4人で行動をするんだ。



「も~う2人ともラブラブだね♥」と沙知が言う。

本当、ノゾムとナナはくっつすぎだ。

いっつも腕組んでよ・・・

俺なんて手、繋ぐので精一杯っていうのに・・・

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