愛のうた。
「エピローグ。」
あなたが死んで7年後…―
私は無事に高校を卒業しました。
私の進路はA大でもなく女子短大でもない。

K音楽専門学校。


音楽に興味がなかったのに
なぜこの学校を選んだかというと…

愛のうたの女性シンガーに憧れて、
音楽の職に付きたかったから。

お母さんやお父さんに必死に教わり、
専門学校性活4年はあっという間にすぎていった。



そして今は…―。


「せんせぇーい
この音符、なんて読むのぉ?」

「これはね~シだよ、シ」
「ありがと~」



小学校で音楽の先生をしています。
今は1年生の時間。
小さくて困る…。


「これで授業を終わります」
『ありがとうございました~!』



ふぅ、やっと終わった。

私は窓から空を眺める。
音楽、楽しいよ。
…シュンにも聞こえてますか?



左手の薬指にはあの指輪。
首元には私があげた最後まで付けてくれたネックレス。

“eternity”と“fortune”


今も大切に身に付けてるよ。
私も、もう25歳かぁ…。


あの日から7年も経つんだね。


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