愛のうた。
私は家に戻り棚からCDを取り出す。

“愛のうた”
その歌詞を白い紙にうつしてゆく。


あの日からこの歌が聞けなくなってしまった。
だけど、この12月25日だけは特別。


大切な思い出。

楽しかったこと辛かったこと、
この歌詞には私とシュンとの青春が詰まってるの。




【愛のうた】
my self i love you...
初めて出逢った日を覚えていますか?
無邪気に笑う君を見てるだけで
自然と笑顔が溢れる

ねえ、なんで?
気づいてくれなかったの。
いつも、
君を見てたんだよ。
もう、からかわないでよ…
君が好きなんだから


愛してるからこそ言えない言葉
愛してるからこそ素直になれないの
君が隣に居てくれただけで、
あたしは幸せだったの


初めて喧嘩した日を覚えていますか?
ごめんって謝る君が愛しすぎて
自然と仲良くなってたね


好きな人、
が出来たって。
言われたとき
涙堪えて
笑顔で冷やかしてあげたの。
あたしの気持ち知らないくせに…


泣いたってしょうがない
泣いたって何も満たされないよ
涙目になりながら君にバーカって
言った意味分かるの?



心配そう、
な目で見ないで
優しく、
なんかしないで
その優しさが
あたしを傷つけるの。


離れたくないから嘘ついて
離れたくないから気持ち偽って
それでもいいから傍にいたい…
こんなの切なすぎるよね。


だから君のために歌う。
この愛のうたを…

my self i love you...



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