愛のうた。
「飲み物持ってくるよ」

「あ、うっうん!」

シュンは1階に下りてしまった。

よし、今のうち心を整えよう。


「沙知、オレンジジュースでいい??」

「はっ、シュン!う、うんいいよ」

「?」


2人の沈黙が続く。き、気マズ。。。


「シュン・・・コレ誕生日プレゼント」

私はブルーの箱をシュンに渡す。

「あぁ、さんきゅ。開けてもいい??」

「うん・・・」

シュンは丁寧に包装紙を外し、箱を開ける。


「ネックレス・・・?」

「どうかな?シュンに似合うと思って、fortuneって彫ってあるの!
幸せっていう意味で・・・きゃっ!」

急にシュンに抱きしめられた。


「マジ嬉しい!このネックレス超カッコイイよ!」

ものすごい笑顔でシュンは私をぎゅっと抱きしめる。


「ほんと?良かったぁ」

シュンは腕を離すと私を見つめる。


見つめあう2人。


そして“あっ”と思った時はお互いの唇が重なっていた。


ごく自然だった。


そしてシュンがまた、私を強く抱きしめる。



「沙知、好きだよ」

「・・・私も、シュンが好き」



私のファーストキスは少しぎこちなくて、甘いキスだった。
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