愛のうた。
日曜日。

「シュ~ンごめん、待った??」

「沙知おせぇ」

またもや遅刻。不機嫌なシュン。


私とシュンは手を繋ぎ、ナナ達との待ち合わせ場所の“駅の時計台”へと向かった。

「沙知~シュン~こっち!」

ナナとノゾム君が、時計台の下で大きく手を振っている。

「ごめんね、遅くなっちゃって」

「大丈夫♪行こ、行こ!!」


4人は電車の座席に座る。

私服のノゾム君は初めてで、きっちり整えられた髪とダメージデニムがノゾム君にとても良く似合っていた。

ナナもフェミニン系ファッションで、本当2人はお似合い。

まるでモデルのよう。


でも私も頑張った。

可愛いスカートに白のコート。そしてピンクのストール。

髪もゆるく巻き、メイクだってちゃんと・・・ってほとんど千沙のだけど(笑)


遊園地は4駅でつくのであっという間。

ここは海が近いせいか、私たちの住んでる町よりもっと寒い。


「よし、着いたぁ~うっわ、めちゃ混みだねぇ」

日曜ってこともあり、かなり混んでる。

「ナナ、何から乗る??」

「うっふふ、やっぱ、最初はジェットコースターでしょぉ」


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