愛のうた。
「私は大丈夫だけど、ノゾム君は??」

「俺も大丈夫。でもコイツがな・・・」

ノゾム君は困ったような顔でシュンを見つめる。


「俺、無理無理無理!!!ぜってぇ、乗んねぇ」

そういえばシュンって絶叫系苦手だった・・・

「ふ~ん、シュンって乙男なんだね」

とナナがシュンを小バカにする。

「うっ、上等じゃねーか。乗ってやるよ!」

ナナのいじりに強がるシュン。



そして待つこと30分、ようやく私たちの番。

席順は右から、ノゾム君・ナナ・シュン・私の4人席。

「あ~無理だわ。やっぱ乗りたくねぇ!!」

とシュンがつぶやく。


「大丈夫だよ。すぐ終わるって!」

始まりの合図とともに、動き出すジェットコースター。


そしてすぐに急上昇。

右からはシュンのうめき声が聞こえる。

ジェットコースターが頂上にたつと、瞬間、急降下。


「きゃぁ~~~~落ちる、落ちる!!」

「イエーイ、最高!!」


ナナとノゾム君は完璧に楽しんでる。


うっげぇ怖いよぉ~~~


その気持ちはシュンも同じようでコースターが終わるころにはシュンは放心状態。

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