愛のうた。
「プチ旅行。」 沙知side
「おはよ、シュン」

「あれ?今日は早いな」

ナナたちと旅行の日。

てかいつも私が遅いと思ってるわけ??

「今日は早く起きたの!・・・ナナたちのところ行くよっ」

「なーに怒ってるんだよ(笑)」


私はシュンの手を引っ張り、駅の時計台へと向かった。



「シュン、沙知ちゃん。こっち!」

ノゾム君が小さく手を振る。

そんなノゾム君の赤茶の髪が太陽の光でより一層、赤く見える。


うぅ~寒いーーー!!


「もう切符買っちゃたよ。電車来るよぉ~」

ナナがそう言うと私たち4人は、改札からホームへと降りる。

私たちが乗る反対方面の電車はサラリーマンやOLで賑わっていて、

こっちの車内はガラガラだ。


「隣県なんだけど結構乗るんだよね。」

「だよな」

ナナの足元のキャリーバッグはかなり大きい。


「ナナ荷物多いね~」

「そりゃあ女の子だもん。メイク道具・アイロン・服でこのさまさ」

・・・・・・ナナ、すごい!!

私なんか、、、


と少し落ち込んでると、隣から寝息が聞こえる。



< 39 / 272 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop