愛のうた。
「ノゾム君~シュン、お風呂入ってくるねー」

「早ぇ、いってら~」


私とナナはお風呂セットを持って温泉へと向かう。

「へぇ~種類豊富!」

「沙知はどれから入る?」

「う~ん、やっぱ美肌湯?」

「だよね~」

体と髪を洗い、美肌湯に浸かる。


「あ~気持ちいい、疲れがとれてくー」

「えー、ナナ疲れてんの??」


「疲れてるに決まってるでしょ、皆仕切ってるのあたしなんだからー」

ナナはハンドタオルをたたんで頭の上に載せる。


「そうだよね、そういえば、冬休み明けに期末テストが~」

「きっ、期末テストぉぉ~~~~!?」

ナナの大声が浴場中に響く。


「だから冬休み、勉強漬けだよー」

「沙知はまだいいよ。あたしなんか・・・
シュンなんかいっつもトップだし~!ノゾムだって。」

ナナの言うとおり、シュンはろくに勉強してないのに頭がいいし。


「やっぱ1位は中田だよね」

「中田君すごいよね。塾なんてほぼ毎日らしいし!」

「え~、毎日なんてよく飽きないね」

「だから頭がいいんだねー」



< 42 / 272 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop