愛のうた。
「ただいま~」

家に帰ると玄関に新品のローファーが。

千沙帰ってきたんだ。


今年、我が妹、千沙は高校に進学。

でも私とは違う高校。


「お帰りーお姉ちゃん。ねぇ聞いてよー!恋花に彼氏が出来たんだよ!」

「え~!!そうなの?ってどうしたの!その髪」


千沙の長い髪は茶色に染まっている。


「いいでしょ~?思い切って染めたんだぁ」

「ずるい~!私だって染めたいのにー」


千沙の奴めー姉を先に越えて染めるとはズル過ぎるぞっ!


「いいじゃん。お姉ちゃんはもともと茶髪なんだし。」

「これは生まれつきだもんー」


そう、私は生まれつき髪が栗色。

初対面の人は必ず染めてると勘違いするんです。


「あ、恋花から着信。じゃあねー」

ちょっと・・・!!



昔からそうだった。

千沙はオシャレでメイクも上手で、要領がが良くて。

まぁ私は何もしていないから当たり前なんだけどね。


私は“はぁ”とため息をつき自分の部屋に入る。

そしてベットにダイブ!
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