愛のうた。
-シュンside-

「おい、ふざけんなよ!」

俺は林間学校の時、ハルカに店裏に引っ張られた。


「離せっやめろ!」

「・・・俊太郎、水川沙知と別れて?」

何を言われたのか理解出来ない。


「別れるわけないだろ」

俺がそう言うとハルカは不気味に微笑む。


「ふぅ~ん。沙知がどうなってもいいんだぁ」

「は?」


ハルカは鞄から何かを取り出す。

その手に持っているものは写真。

そしてその写真に写っているのは、沙知だった。

しかもコレは盗撮。


「てめ・・・コレなんだよ!!!」

「見てわかるでしょ?沙知の写真。これ、売ろうと思ってるの」


はぁ?売る・・・??


「何言ってんだよ、そんな事出来るわけねーだろ」


売るなんて、コイツなんて恐ろしい事考えて・・・


「洋介に頼めばこんなの序の口よ」

・・・・洋介!?


「やめろ!それだけは本当にやめてくれ!!」

沙知には二度とあんな目に会わせたくない。

もう泣き顔は見たくないんだ。


「じゃあ別れて?」


・・・ッ!!
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