愛のうた。
「お前、泣いた?」

なんでよ。

どうしてシュンには私の異変が気づいてしまうの?

いつだって・・・


「別に泣いてないから。どいて、私帰る。」

わざとキツく言う。

シュンは何一つ言わなかった。

・・・・・・これでいいんだ。



一人、夕暮れ時の道を歩き、帰った。

「ただいま・・・」

私は真っ先に自分の部屋に入る。


そしてカーテンを閉める。



シュンの部屋が目に入るのが嫌だったから。



でもシュンに逢いたいよ。

抱きしめてもらいたいよ。


頭で考えてる事と、心で思ってる事が正反対で、
私の矛盾した気持ち。


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