愛のうた。
「でも沙知ちゃんって、清純って感じでギャルじゃないし、いいよね」


ノゾムはギャルが苦手みたいだ。


ノゾムはかなりモテる。周りには女がたくさん集まって、噂によるとファンクラブも出来てるらしい。赤茶の髪に似合わず性格は温和。


でもコイツいつも沙知のダチのナナって奴の事見ている。



好きなのか??


「シュン、そんなに好きなら告れよ。男だろ」


ノゾムの言葉が心にグサリと突き刺さる。


分かってるよ。


でもどんなに見た目を変えても生まれつきの性格は変われねぇんだ。


俺には無理だ。。。



そんな時だった。



沙知がいる隣の班から、楽しそうな笑い声が聞こえる。


「中田君って意外だね~」


「よく言われるよ。ギャップあるって」


「中田、マジうける!」


どうやら沙知とダチのナナ、中田が話しているようだ。


中田は当たり前のように沙知にボディタッチをしている。


あいつ・・・絶対沙知に気がある!!

ムカツク!!なんだよ、あのドヤ顔。


「おい・・・中田!!」


気がつくと俺は中田を怒鳴っていた。


「なっなんだよ」

その態度がムカツクんだよ。見下しやがって・・・・。


すると沙知が立ち上がる。


「何してんのよ!シュン」









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