愛のうた。
ー沙知sideー

「沙知~また同じクラスだったよ!!3年間も同じなんてすごいね!」

ナナが私に抱きつく。

「本当っ!?嬉しい!」

「しかも、ノゾムもユキもヨウタも一緒!・・・でも」


ナナが声を濁らす。


「・・・シュンは?」

「シュンだけ、違う・・・でも大丈夫だって!」



シュンだけ、違う。

なのに私は安心してしまった。

もう、シュンとハルカの姿を見なくていいんだ。



私とナナは新しい教室に入る。

すでにユキとヨウタ、ノゾム君は席に座っていた。

「席、・・・名前順かぁ」


ナナは一番前。隣はノゾム君。

二人ともあ行だし、出席番号が1番同士だから。

ナナの後ろはユキ。


私は3人から1列離れた席の一番後ろ。

ヨウタとは席が近い。


「ノゾムの奴~彼女が隣で俺のユキまで~!ちやほやされやがってぇ。だから出席番号が後ろが嫌なんだ、き~っ!」


ヨウタ、うけるっ(笑)


すると教室に担任の先生が入ってきた。



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