Sugar × Spice 〜カレは年下幼馴染〜
Sugar × Spice 〜カレは年下幼馴染〜
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ずっとずっと、好きな人がいる。
その人はいつも優しくて、穏やかな笑顔を向けて、
泣き虫な私の頭を撫でてくれた。
「うっ、うっ…
優兄ちゃん…お父さんはどこ行っちゃったの?
もう会えないの?」
「…咲、咲のお父さんは、お空の上に行ったんだよ。
お空の上からいつも、咲や美菜子のこと見守ってくれてるよ」
大きな手のひらが、私の涙を拭う。
目の前には、優しい笑顔があった。
「大丈夫。
僕がいるから。
これからはずっと、僕が守るよ。」
お父さんが亡くなったあの日、優兄ちゃんはそう言った。
その言葉は頼もしくて、優兄ちゃんは“お向かいのお兄ちゃん”から、
“世界で1番大好きなお兄ちゃん”となった。
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