Sugar × Spice 〜カレは年下幼馴染〜


「驚いたけど、あんたたちは昔から仲良かったしねぇ。

美菜ちゃんがお嫁に来てくれるなんて、元々娘みたいなものだったけど、本当の娘になるなんてねぇ、お父さん」


おばさんが嬉しそうに、そうおじさんに向かって言った。


「まぁ優ももう30だしな。

そろそろ弟離れして、落ち着くんだな」

「父さん、それとこれとは別だよ」


「少しは離れろ」


涼がボソッと言った。


「涼!兄ちゃんはなぁ…!」












「ちょ、ちょっと待ってよ」




私の声に、みんなの視線が集中する。





「そんな、そんな急に結婚って…び、びっくりなんだけど…」



「ごめんね?咲。今までちゃんと言わなくて…」


「籍は、来週には入れてくるつもりなんだ。


あと、式だけでも早いうちにと思って、来月挙げることにしたんだ」



「えっ、来月?!」



私は驚いて2人を見る。



もう頭がついていかない。


というか、理解するのを拒否している。








< 13 / 39 >

この作品をシェア

pagetop