お姫さまになりたいのっ!
チラッと和輝を見てみると目があった。

一気に顔が熱くなる。

私はすぐ目をそらしてみんなとの会話に戻った。

カッコいい……これって、これって……

「恋に落ちちゃった感じ?」

「ほへっ!?」

いつのまに美羽が!?

そしてなぜそれを!?

「あーもー咲ってば可愛い!

応援してあげるから♪」

その語尾の音符、怖いです。ある意味。

「咲ぃ!」

「ほら、王子が呼んでるよ。」

「からかわないでよ。」

軽く美羽を睨み、和輝に向かって歩き出した。
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