これは、恋じゃない。(完)
◇ ずっと欲しかったもの
――――…
鈴ちゃんと3年振りに再会する日。
「――…美里?」
待ち合わせ場所にいると、声をかけられた。
そこには、整った顔立ちの女の子。
でも、面影はあるからすぐにわかった。
「―――!鈴ちゃん!」
前よりもっとキレイになった…!
その辺の雑誌モデルさんにも負けないくらいの美人さん。
「久しぶりだね。元気してた?」
鈴ちゃんの唇がキレイな弧を描く。
「うん!鈴ちゃんも元気そうだね?」
「バッチリ」
そう言って、笑顔の前にピースサインを作る。
その姿も絵になるなぁ、なんて見とれてしまう。