シアワセの意味
美優ちゃんは若干キレ気味で教室へと入っていった。
あーあ。光介くんてほんと余計なことばっかり。
「ま、隼人、美優と同じクラスなんて災難だが健人と
比べたらマシだから頑張れよ!俺は隣のクラスだし!」
隼人くん…隣のクラスかあ。
嬉しいような嬉しくないような…複雑。
私、当分は隼人くんを忘れらんない。
光介くんの言葉に苦笑いをし、一瞬だけ私を見ると
教室へ向かってしまった。
「ほんと…隼人くんはあんなかっこよくて完璧なのに
光介はどうしようもないね」
「はあ?うっせーな、智菜!俺だって多少イケメン
だからな!貧乳野郎め!」
「あ!光介お前!貧乳は禁句って言ってんじゃん!」
「ちょっと、二人とも…」
なんて、私の言葉は全く届いてなくて。
二人は走って教室へ入っていった。
あの二人と同じクラスなのは嬉しいことなんだけど、
何か色々と大変そう。
…あれ?
あの1組の前にいる男の子二人…見覚えが…。
「おい、梓早く教室入らねーとやべーぞ!」
「あ、うん!」
気のせいかな…。