シアワセの意味
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高1になって1ヶ月。
咲菜ちゃんと海斗くんの壁はなくせないまま。
というより、海斗くんは私達とはちょっと距離を
置いているみたい。
私達とは、というより咲菜ちゃんとかもしれない。
同じクラスだからか分からないけど、隼人くんとは
仲良くしているみたい。
「あーあ。今日もだりぃなあ」
「光介、いっつもダルいダルい言ってんね」
「うっせーよ、智菜…じゃなくて貧乳」
「ああ!?だから、それは禁句!」
ほんとに光介くんは…あれ?隼人くん…と、美優ちゃんと
健人くん?
ふと、ドアの方を見るとその3人がいた。
何か凄い深刻そうな顔してるけど…どうしたんだろ。
健人くん、階が違うのに何でわざわざ?
私がずっと見ていると、隼人くん達は教室に入り私達の
とこまで歩いてきた。
「あれ?3人揃ってどうしたんだよ」
「…桜木海斗のことなんだけど」
隼人くんがそう言うと、一気に重い空気に。
「咲菜と…何かあったのか?」
「いや、それとはまた別のこと」
また別?海斗くん、まだ、何かあるの?