シアワセの意味
そんな隼人くんのことが…私は…まだ…。
「おーっ!私がクラス表見てる間にみんな揃って!」
「舞!相変わらずチビだな!」
「光介、黙ろうか♪」
いつもの舞ちゃんと光介くんの絡み。
それをだるそうに見てる健人くん。
大爆笑の美優ちゃんと智菜ちゃん。
苦笑いの咲菜ちゃん。
そんな中で、隼人くんと目が合う。
…き、気まずい。
「梓、雰囲気変わったな」
「え、あ、そ、そう?」
「髪色も変わったし、巻き髪じゃん」
私の髪の毛に触れる隼人くん。
鼓動が早くなる。
絶対に耳真っ赤…。
直ぐ上を向けば隼人くんの顔。
優しく微笑む隼人くん。
「超似合ってる。かわいい」
「…は、隼人くん…」
…あ、こんな近くで目が合ったの久々かも。
ドキドキ…聞こえてないよね?
「あーっ!何やってんだよ隼人!」
「ああ?光介うるさい。ちょっとは黙れよ」
「いやいやいやいや!隼人くん!今のは私も
黙っていられん!」
「舞までうっさい」