夏の1日
余裕すぎるくらい余裕な宏人に対して、どんどん落ち込んでいくアタシ…
これじゃあ、反比例だよ。見事なまでに!!
こんなこと考えると、やっぱり初体験なんて、やりたくない気持ちでいっぱいになってくる…
こんなことをアタシは考えているのに…
アタシはこんなに沈んでいるのに、
アタシの変化になんか何も気付こうともしない宏人に、なんだかイライラしてきた…
あーもうっ!!
「お前は、乙女心をわかっていないっ!!」
立ち上がり、ビシッと効果音が出そうな勢いで、ポケッとしている宏人を指差す。
指を差された宏人はドアを開けた時のように、どんどん眉間に皺を寄せて行く。