夏の1日
こんな自分が本当に嫌…
でもこんなアタシのために…
こんなアタシに背中をさすって、優しくしてくれる宏人…
ごめんなさい…
大好きだよ…
こんなアタシを、宏人は好きで居てくれるかな?
アタシはやっぱり、過去は気にしないことにするよ。
だって、アタシは今の宏人が好きなんだから。
背中をさすってくれている宏人の方へ向き直り、涙をごしごしと拭う。
「宏人っ…グス…ゴメンね?…アタシ……本当に馬鹿なこと考えてた…」
アタシは素直な気持ちを宏人にぶつけた。
「アタシが初めてで、宏人が初めてじゃない事で、他の女の子に嫉妬してた…」
へへへ、と苦笑いをすると、宏人は逆に、プッと吹き出した。
「おーい!!ばかじゃん?(笑)」
そう言って、宏人はガシガシと乱暴にアタシの頭を撫でた。
でも、撫で方は乱暴でも、とても優しさを感じた。