彼が残した物
怖いわー。
ないわー。

この男。


「っていうかなんで知ってるんですか??」

「え??俺、この学校の全校生徒の名前とヵ、誕生日とヵ全部知ってるから。イイ女リストの作成に役立つだろ??」

真顔でそんなことを言う原田君。

「へぇ~。」

これ以上は変な会話をしたくなかったから、深くは追求しなかった。

「聞かないの??イイ女リスト。」

ちょっと黙ろうか、君。


「いやぁ。聞いちゃ悪いかなと思いましてね。」

「別にいいし。しょうがないから、リスト1~10まで教えてあげる。特別だからな。」

・・・。

「まず、10から。2年4組の羽沢佐奈果。とにかく美人で、8月3日生まれ。」

はぁ。

「9ゎ3年3組の金沢りり。ハーフっぽい顔立ちで、3月4日生まれ。」

「もーいーよ。」

「そう??じゃぁ、あと一つだけ。1は花園璃罹華。2月14日生まれ。」

私かよぉ・・・。

もういいや。疲れた。

「そっか。ありがとう。」

何なんだこのクラスは。
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