彼が残した物
「はぁ!?花園のくせして偉そうなこと言ってんじゃねぇよっ!!」

――――パシンッ

私の頬から大きな音が発せられた。

「漓罹華っ!!大丈夫!?赤くなってるよ!!」

佐上が私を平手で思いっきり殴ったんだ。

「てっめぇっっ!!」

愛羅が殴りかかろうとしたのを私は止めた。

「いいの。大丈夫だから。」

「でも漓罹華をあいつは・・・っ!!」

「なんだぁ??朝から。うっせぇなぁ。これだから女子は疲れるんだよ」

「え・・・!?」

「誰だよてめぇ。」

「あ、俺?俺は1年4組になった羅衆院(らしゅういん)悠(ゆう)だ。」


・・・っげ!!私、こいつと同じクラスなのっ!!!!??

大変なことになっちゃたなぁ・・・。

「悠様ぁぁ♡」


遠くから甲高い声がした。

耳が・・・壊れる・・・。


「うぇぇ。また来た。」






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