彼が残した物
急いで支度して、家を飛び出した。
行く途中に神君の家があるのが、今の私の心を弾ませていた。
もしかしたら、奇跡が起きたら、神君と学校に一緒に行けるチャンスがあるもんね。
へへ。
この曲がり角を曲がれば、神君の家があるんだよね。
いるかな。
・・・。
やっぱりいないかぁ・・・。
しょんぼりして、通学路を歩きだす。
でも、学校で会えあるかもしれないし、今日ゎ塾だもんねー。
一緒にいられるチャンスはいくらでもあるっ!!
ファイトだ。
そう、自分を励まして、教室に入る。
「よっ!花園。」
「ぁ、羅衆院。・・・おはよう。」
「昨日はお前、モテモテだったなぁ。」
「そうかな?羅衆院こそ。」
「ふっ。まぁな。そういえば、きのういた、神先輩??って花園の何??」
「・・・・。仲良くしくれる人かな??」
「それだけならいいんだけどな。」
そう言って羅衆院は自分の席に着いた。