彼が残した物
入学式の並び順は名簿順だったため、前後男子。

きーっ!!男子ってうるさいから間とヵ絶対疲れそーっ!!

「よっ!!俺、橋田(はしだ)龍也(りゅうや)、よろしくな。えーっと、花園漓罹華ちゃんだっけ??」

「えっ!!あ、はい。花園漓罹華です。よろしくね。」

私が軽い自己紹介をすると、橋田君はにっこり笑いかけてくれた。

童顔な子だな。笑顔が最高に可愛いっ!!

私はそんな事を思いながら、にっこりと笑い返した。

えーっと、後ろの人にも自己紹介くらいしとかなきゃだよね。

そう思って後ろを振り向くと、いかにも軽そうな男。

苦手なタイプ~・・・。

そんなことを思ってると、目が合ってしまった。

オ―マイゴーットっ!!

「何スカ??」


はぃ??


「いや、自己紹介しようと思ってですねぇ・・・。」

「ぁー俺は原田(はらだ)辰(たつ)よろ。」


いやいや、君からするのかよっ!!

この空気だと普通に私からするでしょうよっ!!空気読もうぜっ!!

まーいっか。


「あ、私は・・・。」

「アー知ってる。花園璃罹華だよね。」


なんで知ってるのーっ!?





< 9 / 24 >

この作品をシェア

pagetop