だから、笑わないで。
―第十一章―2nd story
17歳。
君と離れた季節。
君と離れたこの年は想像以上に辛かった。
永遠を誓ったはじめての人。
はじめて本気で好きになった人。
好きで好きでどうしようもなくて、
まわりがみえないくらいに
本気で愛した人。
ふたりが好きあってれば
それでいいと思ったよ
でも、現実は違うよね。
比べられない大切な人が、
僕らのとなりで泣いてた。
別れを告げたのは僕なのに、
どうしようもなく、君がすきになってしまったんだ。
僕が泣くのはずるいのに、
こんなにも泣いてしまったんだ。
まわりをみれなくて、
どうしようもなくて、
手離したはずの恋なのに、
あの季節、笑ってた人は誰もいなかった…
だから、笑わないで。
~2nd story~