だから、笑わないで。
憂が退院して半年。
憂はあれ以来、パニックもおきず、順調に回復していっていた。
三年生で四人はそれぞれバラバラになってしまった。
パニックの憂を支えたいと思ったリンは4組へ、リンのことが好きな杏子は1組へ、精神を患った憂は8組へ、そして…憂と別れて以来、すっかり女たらしになってしまったレンは7組だった。
放課後マックで集まった三人はため息を漏らした。
「はー…」
「見事にバラバラだね…」
「うん…」
マックシェイクをかき混ぜながら、杏子は口をとがらした。
「ウチの高校は修学旅行三年なのに、こんな離れるなんてひどいよ!」
ダンッと机を叩き、抗議する杏子。
「……杏子…仕方ないよ……二年間も同じクラスだったの、奇跡だし」
「………あたしもそーおもうよ?杏子」