だから、笑わないで。
「……憂…」
真っ暗な視界のなか聞こえたのはやっぱりくるしそうなリンくんの声。
しばらくして、リンくんの手は離れていった。
「…………体操服もってくる」
それだけ言うと、リンくんは保健室を出ていった。
あたしはリボンを取ると、カッターシャツを脱いだ。
保健室にあったバスタオルでからだをふき、スカートも脱ぐ。
下着までべとべとだった。
バスタオルにくるまってベッドにたおれこむ。
すこし肌寒く感じたため、毛布にくるまった。
そのままあたしは眠ってしまった。